患者さんに寄り添う医療の本質とは|緩和ケア研修(PEACEプロジェクト)に参加して
先日、大阪鉄道病院で行われたPEACEプロジェクトの緩和ケア研修にファシリテーターとして参加してきました。医療に携わる者として、改めて「本質」を見つめ直す一日になりましたので、その様子を少しお話ししたいと思います。
PEACEプロジェクトとは
PEACEプロジェクトとは、すべての医療従事者が基本的な緩和ケアの知識と技術を学ぶ機会を提供し、緩和ケアを必要とするすべての方にその支援が届く社会を目指す取り組みです。
以前は2日間の研修でしたが、指針の改定により最近では1日に集約されるようになりました。朝早くからのスタートで、終わった頃には体力的に疲れを感じることも多いのですが、研修を終えるたびに「医療の本質」を再確認できる、充実感に満たされる時間でもあります。
研修の一日の流れ
午前中は、がんの診断や病状を患者さんにお伝えする場面を想定したロールプレイを行います。午後は痛みのアセスメントの方法から、患者さんが自宅で安心して過ごせるようにするための環境調整まで、参加者の皆さんと活発な話し合いを行います。
今回、私は主にe-learningの復習と、午前中のがん告知のロールプレイを担当させていただきました。
変わらない医療の本質
ロールプレイを通じて参加者の皆さんと向き合う中で、改めて感じたことがあります。それは、時代や制度が変わっても、医療の根底にあるものは変わらないということです。
患者さんに寄り添い、その方の本音にじっくりと耳を傾け、価値観を大切にしながら、医療との折り合いをつけていく。
この姿勢こそが、緩和ケアに限らず、すべての医療の出発点なのだと思います。研修を通じて若い医療従事者の皆さんと向き合うたびに、私自身もその原点を思い出させてもらっています。
ファシリテーターとして感じること
がん告知という重いテーマを扱うロールプレイでは、参加者の皆さんが真剣に、時には戸惑いながらも患者さん役と向き合う姿が印象的でした。正解のない問いに対して、それぞれが自分なりの言葉を探し、悩みながら向き合う姿勢に、私自身も多くの気づきをいただいています。
まとめ
朝早くからの研修で疲れを感じることもありますが、終わった後にはいつも、すがすがしい気持ちになります。それは、患者さんに寄り添うという医療の原点に、改めて触れることができるからだと思います。
これからも、こうした研修を通じて得た気づきを、日々の診療や医療従事者の教育に活かしていきたいと思います。
緩和ケアや終末期医療、患者さんへの病状説明などについてご不安やご質問がある方は、当院までお気軽にご相談ください。院長自ら、一人ひとりに寄り添った対応を心がけております。


