今年も桜の季節がやってきました。外来の窓から見える桜の木も、今週ようやく満開を迎えました。なんとなく気持ちがほっとする、そんな時期です。

日本人はどうしてこんなに桜が好きなのでしょう。きれいだから、というのはもちろんですが、あの淡いピンクの色合いと、すぐに散ってしまう儚さが、どこか胸のやわらかいところに触れるような気がします。「きれいだね」と言いながら、どこかちょっとさみしいような——そういう複雑な気持ちを毎年味わっているのは、私だけではないと思います。

先日、少し気分転換にと、ケツメイシのライブに行ってきました。もともとファンなのですが、この時期に「さくら」を生で聴けるとは思っていなかったので、演奏が始まったときは思わず声が出てしまいました。桜の季節に、桜の歌を、ライブで聴く。それだけのことなのですが、なんだか妙にじんときてしまいました。

診察室でお会いする方の中にも、「この季節はなんとなく落ち着かない」とおっしゃる方が毎年います。春は気候の変化も大きく、気持ちが揺れやすい時期でもあります。無理に「春だから元気にならなきゃ」と思わなくていいのだと、桜を眺めながら改めて感じました。

散ってしまうから美しい、というのは桜の話だけではないかもしれません。どうかこの春、少しだけ空を見上げる余裕をもっていただけたらと思います。

                              院長 池田俊一郎

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” に対して2件のコメントがあります。

  1. ひまわり より:

    桜のコラム拝見しました。
    穏やかで優しい気持ちになります。

    来年は、心に満開の桜を咲かせたい!なぁ。
    今朝、空を見上げました。新緑の鮮やかな色と初夏の風を感じています。

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